性的マイノリティについて考える

 

 こんにちは。亮です。

 今回は私が考える「性」について記事にします。少し気分を害する表現をするかもしれません。申し訳ありません。

 日常生活であまりじっくり考える機会の少ない「性」の話。でも,生きている以上関わる問題です。どんなことを考えますか?

 

みんな違って,みんないい。

 違うこと,知らないことを受け入れる。そうして生きたい。

 

 人間はそれぞれ違います。血の繋がった家族でも,全く関ったことのないどこか遠くに住んでいる人でもみんな人間。同じように血が流れ,ご飯も食べるし,言葉を話して,様々なことを考えます。でも,同じようで違う,それが人間だと思っています。

 知らないことは罪ではないかもしれないけど,知らないことは根拠のない恐怖や偏見を招きます。でも,全てを知ることはできない。知らないことを受け入れるべきだと考えています。

 全部好きになる必要はない。でも,相手には相手の考え方や価値観がある。それを全部否定したり,拒絶する権利があなたにあるでしょうか?無理やり理解しなくてもいい,それはそれとして受け入れる,これが僕の「性」に対する考え方のスタンスです。

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なりたい自分になればいい



 

性別は何種類?

 子供の頃は,世界は2種類の性別できていると思っていました。生き物は皆,オスかメス,男か女に分かれている。オス・男は体が大きく,力が強い。メス・女はか弱く,男を支える存在。見えている世界が本当に狭かったんです。

 

 小学校・中学校で生き物の中には,性別がないものがいること,環境によって性別が変化するものがいることを知りました。衝撃でしたが,そんなもの人間以外の話だと考えていました。人間の性別は絶対に2種類,男と女だけ。オカマとか気持ち悪い。人間の中でも変わった存在。でも,本当は男で女の格好をしたり,話し方をしたりしているだけ。そんな考え方は変わりませんでした。

 

 高校生の時でしょうか,テレビなどでオネエと呼ばれる人たちがよく出てくるようになりました。そこで,性同一性障害という言葉を知りました。これまた衝撃でした。僕の中での「性別」の定義が崩れたようでした。そこから少しずつ性の多様性について知っていくことになりました。

 大学生になり,人権に関する授業でLGBTについて少し学びました。周りの人たちは興味なさそうに,面倒臭そうにスマホを触ったり寝たり,あまり話を聞いていませんでした。僕はなぜか興味津々で話を聞いていました。こんな世界じゃ本当のことを言えないだろうなと感じました。

 

 

 僕が過ごしてきた環境では,男と女しか見たことない。だから世界には男と女しかいな。そう思っていました。でも,学んでいくうちに気付きました。社会が男と女しか許さないから,見えないようになっていたんだと。そんな中,当事者は自分の性に対する違和感について話せる訳ないですよね。だってそんな人間は存在しないって,社会が言っているんですから。

 

 少数派はいつの時代も嫌がられ迫害を受けていました。知らないことの恐怖や,理解しがたい存在を否定するために。そんなのもう時代遅れだと思いませんか?

 僕はあるLGBTに関する講演を聞いた時の言葉を忘れられません。

 

 「性別は人の数だけある。」

 

これからの世界について考える

 世界全体で,性に関する考え方は変わってきているそうです。でも,日本はだいぶ遅れているみたいです。まだまだ少数派の人が声を上げにくい世の中ですよね。

 

 同性婚が認められているところの少ないこと。興味がない人も多いことでしょう。また,そんな存在を認めたくない人の反対もあるでしょう。同性婚を認めたら何か悪いことが起きるでしょうか?

 どこかの国の議員が言っていました。同性婚を認めることで,愛し合う人たちが結婚できるようになるだけで,反対しているあなたの生活は何も変わらないと。今までと同じような生活が続くだけだと。その通りですよね。

 

 日本で性の多様性の考え方が広がらない理由として,教育があると考えています。教育とは,学校だけに限らず,子どもの考え方に関わる全てのことを指して「教育」としています。

 日本では何かと男女で分けすぎなんです。「男の子なんだから」や「女の子らしくして」などの言葉って気持ち悪いですよね。なんでそんな大人が決めた性役割を演じないといけないんだ!もっと自由であるべきだ!

 確かに,物事によっては男性の方が向いている,女性の方が向いていることもあります。また,男女を分ける必要も確かにあります(トイレや更衣室など)。でも,日本には,必要以上に男女を分ける習慣があるように感じます。学校で並ぶときや授業内容でも性を分けて,子どもたちは性は2つと思い込んでしまうじゃないですか。

 

 LGBTに関する話を聞くと学校生活が人生で一番辛かったと語る人は少なくありません。自分の違和感に気付きながらも,何ともないかのように振舞わなくてはならない。トイレや着替える時は特に苦痛だったようです。そんな生活の中では,自分の本当のことを打ち明けたら生きていけない,バレないようにしないと,という考え方に至るのは当然のことでしょう。 

 

 僕がすぐにできることは何かわかりません。でも,知ることはできる。知らないことは,気づかないうちに誰かを傷つけたり,新しい誤解を増やしたりするかもしれません。別に何かして欲しいわけじゃない,今のままでいい,と言うのが本音なのかもしれません。

 

 とりあえずわかりやすい本から読んでみてください。読むだけでもいいので。